2006年09月20日
テンポ感
CDなどを聞いた時に、同じ曲なのに日によってテンポが早く感じたり遅く感じたりしないだろうか?

私は、昨日はゆっくりに聞こえたのに今日は早く聞こえるという事がよくある。人間のテンポ感なんていいかげんなものだなと思う。

いつも同じ速度で演奏する必要はないのだけれど、自分のコンディションでテンポ感は変わるのだと思う。

車の運転と同じで、疲れている時は早い速度の運転が出来ない…ついゆっくり走ってしまう。

プロの演奏家は、そいいう意味でもベストコンディションが望ましい。

また、同じ曲でも速い演奏と少しゆっくり演奏するのとはずいぶん曲の雰囲気が変わってくる。どのテンポ感で演奏したいのか、じっくり歌ってみることだ…

ギターは、ビブラートをかけなければ音を出した瞬間から音量が衰退していく楽器なので、ヴァイオリン等の弓を使う楽器やフルートなどの管楽器のように音を充分のばす事が出来ない。

うまく歌えない演奏は、ゆっくり歌う事は出来ない…

ギターの演奏で大事な事は、音符と音符の間の音が実際はもう消えているかもしれないが、自分の中で音として歌えていなければならない。

わかりやすく言うと、ヴァイオリンではのびている音もギターではもう消えてしまっているけれども、のびているように歌えという事だ。

よく歌える人は、上達も早い。

ゆっくりと聞かせる曲のなんと難しいことか…